Localvert

写真や書類があなたについて明かしていること(と消し方)

2026-11-04 更新

共有するファイルには2つのものが入っています。送るつもりだった内容と、たぶん送るつもりのなかったメタデータです。ほとんどは無害ですが、ときには住んでいる場所や書類を書いた人、編集前の画像の姿まで明かしてしまいます。

写真:位置・時刻・端末

スマホのカメラは写真ごとにEXIF情報を書き込みます。正確なGPS座標、秒単位の撮影日時、機種、レンズやカメラの設定などです。自宅で撮って元のファイルのまま送った写真は、プロパティを開くだけで住所がわかってしまうことがあります。

多くのSNSは投稿時にこの情報を消しますが、メールの添付、「オリジナル画質」や「ファイル」として送るメッセージアプリ、クラウドの共有リンク、フリマサイト、マッチングアプリのプロフィールなどではそのまま残ることがよくあります。

PDFやOffice文書:名前と履歴

PDFにはたいてい作成者名、作成したソフト、作成日と更新日が保存されています。Wordなどから書き出した文書には、作成者のアカウント名、コメント、変更履歴、以前の版が、見えないだけでファイルの中に残っていることがあります。

黒塗りは典型的な落とし穴です。PDF上で文字の上に黒い四角を描いても画面上では隠れますが、下の文字は残っていてコピーできることが多いのです。本当の墨消し機能は内容を消しますが、描画ツールは上から覆うだけです。

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スクリーンショットと編集した画像

スクリーンショットはカメラの写真よりメタデータが少ないものの、画面そのものから情報が漏れることがあります。通知のバナー、開いているタブ、メールアドレス、通信会社がわかるアイコン、窓への映り込みなどです。アプリによっては切り抜いても元の画像全体をファイル内に残すので、本当に新しい画像として保存されるか確認しましょう。

ファイルのメタデータを自分で確かめる方法

Windowsではファイルを右クリックして「プロパティ」→「詳細」タブを開きます。写真ならカメラ・日付・GPS、文書なら作成者や日付が表示されます。Macではファイルをプレビューで開き、「ツール」→「インスペクタを表示」を選びます。写真なら「i」タブに地図付きのGPS欄があります。iPhoneでは写真アプリで写真を開いて上にスワイプすると、どこでいつ撮ったかがわかります。

PDFは、Acrobatなどのビューアーで「ファイル」→「プロパティ」を開きます。作成者、作成アプリケーション、PDF変換ソフトの欄は、思った以上のこと、たとえば会社名やソフトのバージョンまで明かしていることがよくあります。

実際に問題になる場面

ネットで物を売るとき:リビングで撮った商品写真に自宅の座標が入っていることがあります。履歴書を送るとき:PDFのプロパティに、テンプレートの元の作成者や前の勤務先のアカウント名が出ることがあります。チャットのスクリーンショットを共有するとき:横に並ぶほかの会話、プロフィール写真、時刻から、共有に同意していない人がわかってしまうことがあります。

だからといってファイルの共有をやめる必要はありません。特に知らない人や公開の場に出すファイルは、10秒だけ確認しようということです。

共有する前にファイルをきれいにする方法

写真なら、Localvertの「写真の位置情報(EXIF)削除」のようなツールで中身を確認し、画像を再圧縮せずに消せます。別の形式に変換しても(たとえばHEIC → JPG)、メタデータの大部分は消えます。

文書は、PDFに書き出す前にOfficeソフトの「ドキュメント検査」や「個人情報の削除」を使いましょう。迷ったら、PDFのページを画像に変換してからもう一度PDFにするのがいちばん安全です。目に見えるものだけが残ります。